腿ベルト(V字型・水平型)の選択は個人の好みではなく、墜落リスクから逆算して「組織の仕組み」として指定すべき構造的課題である。

フルハーネスの腿ベルトの選択。「動きやすさ」に逃げる組織に安全は守れない
フルハーネス安全帯の腿ベルトには、安定性の高い「V字型」と動きやすい「水平型」が存在する。しかし、これを現場の「好み」や「脱着の手軽さ」だけで選ばせてはいないだろうか。事故は個人の不注意ではなく、誤った器具を許容する設計・仕組みによって起きる。本記事では、リスク評価に基づく正しい器具の「指定」方法と、組織が持つべき安全への思想を解説する。