硫化水素のリスクは吸入だけでなく皮膚ばく露や凍傷にもあり、それを防ぐのは個人の注意ではなく「適切な保護具を確実に選定できる組織の仕組み」である。

「吸わなければ安全」の罠。硫化水素の皮膚ばく露を防ぐ保護具選定の仕組み
硫化水素=ガスという認識は、現場に致命的な死角を生む。液化硫化水素による凍傷や、長時間ばく露による皮膚障害のリスクは、呼吸用保護具では防げない。現場の作業員に「気をつける」ことを強いるのではなく、作業内容に合った適切な手袋や保護衣をシステマチックに選定・支給する組織の仕組みが必要である。