熱中症搬送者の約半数が50代以上という事実、現場経験の豊富さと加齢による体温調節機能の低下は別問題。

仕事の経験年数と熱中症リスクの関係「ベテランだから大丈夫」は根拠のない配置判断。
熱中症で搬送される人の約半数は50代以上だ。これは偶然ではない。加齢とともに体温調節を担う発汗機能・循環機能・口渇感知機能は静かに、しかし確実に低下していく。一方で「ベテランだから大丈夫」という現場の判断は、経験年数と身体機能を混同した感覚論に過ぎない。さらに過去の成功体験が現在の身体能力を過信させる心理的な罠も存在する。問題は作業員の身体ではなく、データではなく感覚で配置を決める組織の設計にある。年齢・健康診断の結果・服薬状況・体調をデータとして収集し、暑熱リスクの高い作業への配置基準として組み込む。それが「経験に加えてデータを根拠にする」プロの現場管理である。