安全教育のグループワークで沈黙のあと、場が動き出す問いの作り方

グループワークで問いを投げたあとに
場が静まり返る瞬間があります。

そのとき「失敗したかな」「問いが悪かったかな」 と感じる講師も多いと思います。

ですが沈黙=考えていないではありません。

多くの場合、考えてはいるけれど、
まだ言葉にできていない
状態です。

沈黙の正体は「言語化できない時間」

受講者は、自分の作業、自分の立場、自分の現場 を頭の中で照らし合わせています。

ただし、いきなり「意見を出してください」 と言われても、

何を、どこから、どう話せばいいのか 分からないことが多いのです。

ここで重要なのは、沈黙を埋めることではなく、
言語化しやすい入口を用意することです。

場が動き出す問いの共通点

沈黙のあとに場が動き出す問いには
共通点があります。

それは、正解を求めない問いであることです。

・「正しいやり方は何ですか?」
・「ルール上どうなっていますか?」

こうした問いは、正解探しになり、
沈黙を生みやすくなります。

一方で、場が動き出す問いはこんな形です。


「今の話を自分の作業に置き換えると
どこが一番気になりますか?」


「普段の現場で似たような場面、
思い当たることはありますか?」


「今日から一つだけ意識を変えるとしたら、
何になりそうですか?」

正解がない問いだからこそ、受講者は
自分の言葉で話し始めます。

問いは「細かく刻む」と動き出す

いきなり、「どう思いましたか?」と聞くよりも、


・「まず思い浮かんだ作業は?」
・「それはどんな場面でしたか?」
・「少し気になった点は?」

このように問いを小さく刻むことで、
話しやすい足場が生まれます。

沈黙は、答えを言わないほうが育つ

沈黙が起きた瞬間に講師が答えを言ってしまうと、

受講者は考える前に、聞く側へ戻ってしまいます。

沈黙は、考えが芽を出す直前の時間。

問いの角度を、少しだけ変える。

それが、場を動かす講師の役割です。

沈黙のあとに動き出す場は、伝わり始めている

・視線が上がる。
・メモを取り始める。
・小さな声で話し出す。

それらはすべて、受講者が
自分ごとで考え始めた合図です。

沈黙を怖がらず、問いを設計する。

それだけで講習の質は大きく変わっていきます。

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