「ちゃんと説明したのに、なぜか伝わらない」
安全教育をしていると、よく聞く言葉です。
でもそれは、珍しいことではありません。
伝わらない原因は「説明不足」ではない
伝わらないとき、多くの講師はこう考えます。
「説明が足りなかった」
「もっと詳しく
話すべきだった」
だから、次は情報を足します。
言葉を増やし、説明を重ねる。
でも、それでも伝わらない。
理由はシンプルです。
問題は内容ではなく、構成だからです。
構成ミス① いきなり説明から始まる
多くの講習は、冒頭から説明に入ります。
法律。
定義。
背景。
正しい。
でも、早すぎます。
その時点で受講者はこう思っています。
「これは自分に関係のある話なのか」
「聞くだけでいい話なのか」
主語が受講者に切り替わっていないまま、
説明だけが進みます。
構成ミス② 受講者の前提を確認していない
講師は講習内容を知っています。
でも、受講者が何をしているかは、案外知られていません。
どんな作業か
どんな立場か
どこが危ないか
ここを共有しないまま話すと、
説明は宙に浮きます。
受講者は「自分とは少し違う話」と
感じ始めます。
構成ミス③ 主語が最後まで講師のまま
講師が話し続け、
講師がまとめ、
講師が答えを出す。
この構成では、受講者は聞く側のままです。
考える時間も、話す機会もありません。
結果、理解した気にはなる。
でも、明日からの行動は変わりません。
座学が伝わらないのは「よくある構成」
これらは、珍しいミスではありません。
むしろ、多くの講習で起きています。
だからこそ、受講者はこう感じます。
「またいつもの講習だ」
内容以前に、構成の時点で距離が
生まれているのです。
この距離をどう縮めるか。
そこが、講師としての成長・学びとなり
次のテーマになります。

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