安全帯の点検は作業員の「意識向上」のためではなく、摩耗した器具を現場から物理的に排除する「強制的な仕組み」である。

安全帯の点検を「作業員任せ」にする会社が、墜落事故の真犯人である理由。
労働安全衛生規則により、墜落制止用器具の6ヶ月以内の定期点検と台帳記録が義務付けられている。しかし多くの現場では、チェックリストの記入が形骸化し、寿命を迎えた器具が放置されている。事故を防ぐのは個人の注意深さではなく、期限が来たら自動的に新品と交換される組織の硬直的なシステムだけである。