安全衛生教育を進める中で、
「社内でやるべきか」
「外部に頼むべきか」
と悩む場面は多いと思います。
ただ、この問いは少しだけ視点を変える必要があります。
内製か外注かを決める前に、 そもそも何のために教育を行うのかを整理することが大切です。
1.安全衛生教育の目的は「実施すること」ではない
安全衛生教育は、講習を実施すること自体が目的ではありません。
受講者が危険に気づき、 作業前に立ち止まり、 安全な行動を選べるようになること。
ここが本当のゴールです。
どれだけ立派な資料を使っても、 どれだけ時間をかけても、 行動が変わらなければ、
教育として十分とは言えません。
2.内製の良さと、見落としやすいポイント
社内で教育を行う内製には、
現場をよく知っている人が教えられる、 という大きな強みがあります。
ただ一方で、
「分かっている前提」で話してしまう
「いつも言っている内容」になってしまう
というケースも少なくありません。
教える側にとって当たり前のことが、
初めて聞く人には伝わっていない。
ここに、内製教育の難しさがあります。
3.外注の役割は「丸投げ」ではない
外部講師に依頼することは、
教育を手放すことではありません。
外部講師の役割は、
社内では気づきにくい危険や考え方を、第三者の視点で伝えることです。
同じ内容であっても、
社外の人から伝えられることで、
受講者の受け止め方が変わる場面を、 私は何度も見てきました。
4.判断基準は「行動が変わるかどうか」
内製か外注か。
この二択で考えると、 判断を誤りやすくなります。
大切なのは、
その教育で、受講者の行動が本当に変わるかという視点です。
社内で伝えきれているなら内製で続ける。
伝わりにくさを感じているなら、外部の力を借りる。
教育の段階に応じて使い分けることが、 現実的な選択です。
5.教育は安全文化を育てるための手段
安全衛生教育は、
単発の講習では終わりません。
一人ひとりの行動が積み重なり、
会社全体の安全文化につながっていきます。
内製か外注かを考える前に、
「どんな行動を増やしたいのか」「どんな現場にしたいのか」
そこから考えてみてください。

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