安全衛生教育は実施している。 記録も残っている。 法律上の要件も満たしている。
それでも、現場の行動が変わらない。 同じようなヒヤリが繰り返される。
そんな状況に、心当たりはないでしょうか。
教育が「形だけ」になってしまう背景には、 いくつかの共通点があります。
1.「やること」自体が目的になっている
まず多いのが、 教育を実施すること自体が目的になってしまうケースです。
法律で決まっているから、年度計画に入っているから
前からこうしているから・・・こうした理由で続けていると、
教育の本来の目的が見えにくくなります。
教育は、
行動を変えるための手段です。
この視点が抜けると、 内容はどうしても形だけになってしまいます。
2.「分かっている前提」で話が進んでいる
社内で教育を行う場合、 講師側が現場をよく知っている分、
無意識に「分かっている前提」で話してしまうことがあります。
しかし、
初めて作業に関わる人 、経験が浅い人 、久しぶりに作業を行う人 にとっては、その前提が通用しません。
分からないまま話が進むと、その場ではうなずいていても、
行動にはつながらなくなります。
3.情報が多く、「何をすればいいか」が見えない
教育内容を充実させようとするあまり、情報量が増えすぎてしまうことも、
よくある共通点です。
覚えることが多い、資料が分厚い、専門用語が多い・・・
こうした状態では、受講者は行動のイメージを持ちにくくなります。
大切なのは「全部を伝えること」ではなく、
「次に何をすればいいか」が分かることです。
4.教育のあとが、現場につながっていない
教育が終わったあと、現場で何が変わるのか。
ここまで設計されていないケースも多くあります。
教育は受けた・・・でも、現場では今まで通り
という状態では、形だけの教育になってしまいます。
教育内容が、現場の作業や判断と結びついているか。
この視点が重要です。
5.形だけの教育を抜け出すために
形だけになってしまう教育は、誰かの怠慢で起きるものではありません。
目的が曖昧になり、伝える側と受け取る側の間に、
小さなズレが積み重なった結果です。
教育を見直すときは、「何を教えたか」ではなく、
「どんな行動を増やしたいか」ここから考えてみてください。
その積み重ねが、現場を変え、会社全体の安全文化につながっていきます。

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