安全衛生教育をやっているのに、現場の行動が変わらない。
受講した前と後で、作業のやり方がほとんど同じ。
そんな違和感を持ちながら、「何から見直せばいいのか分からない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
立て直そうとすると多くの現場では、まず方法から考え始めます。
「社内でやるべきか」
「外部に頼むべきか」
「オンラインにするか」
「対面でやるか」
ですが、その前に必ず決めておくべきことがあります。
1.最初に決めるべきことは「目的」
形だけの安全衛生教育を立て直すとき、最初に決めるべきこと。
それは、この教育で、どんな行動を変えたいのかです。
教育を実施すること自体が目的になってしまっている状態では、
どんな手段を選んでも、結果はほとんど変わりません。
まずは受講した人が「何に気づいてほしいのか」
「どんな行動を取ってほしいのか」ここを言葉にする必要があります。
2.やることが目的になると起きること
安全衛生教育が形だけになる現場では、
次のような状態がよく見られます。
・時間内に終わればいい
・資料を説明すればいい
・記録が残ればいい
これらはすべて「やること」が目的になっている状態です。
その結果、受講者は「聞いて終わり」「時間を過ごすだけ」
になってしまいます。
これは誰かの怠慢ではありません。
目的が共有されていないと、自然に起きてしまうことです。
3.目的が決まると、手段は後から決まる
教育の目的が明確になると、初めて手段を選べるようになります。
・社内で伝えた方が良い内容
・外部だからこそ伝わる内容
・対面で共有したいこと
・事前に知っておいてほしいこと
目的がはっきりしていれば、内製か外注かという二択ではなく、
組み合わせて考えることもできます。
目的が決まらないまま手段を選ぶとまた同じように、
形だけの教育に戻ってしまいます。
4.講師として現場で感じる立て直しの第一歩
講師として現場に入る中で、立て直しがうまくいく現場には共通点があります。
それは「この講習で、何を持ち帰ってほしいか」を、事前に言葉にしていることです。
たったそれだけで、受講者の聞き方、
現場での行動が変わり始めます。
立て直しは、大きな改革から始める必要はありません。
まず目的を決める。
そこから、少しずつ整えていく。
それで十分です。
5.安全衛生教育は文化を育てる取り組み
安全衛生教育は一度やれば終わりではありません。
一人一人の行動が少しずつ変わり、その積み重ねが、
会社全体の安全文化を育てていきます。
形だけになっていると感じたときは、
方法を変える前に、まず目的を決める。
そこから立て直していきましょう。

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