グループワークで沈黙が起きた瞬間。
講師は焦ります。
「誰も話さない」
「このまま止まったらどうしよう」
でも実は沈黙そのものは、悪ではありません。
沈黙は受講者が考え始めた、時間でもあります。
問題は、沈黙が起きた時に講師が待てないことです。
沈黙が怖い理由は「設計がない」から
沈黙を安全に待てる講師は、
待ち方をその場で考えていません。
事前に 設計しています。
沈黙を待つための設計とは、
簡単に言えば「止まっても崩れない仕組み」
を作っておくことです。
沈黙を安全に待つための事前設計①「問い」を決める
沈黙が起きる最大の原因は、問いが曖昧なことです。
「何か意見ありますか?」
これだと誰も動けません。
問いは受講者の作業に直結していないと、
自分ごとになりません。
作成のコツは、
問いを「現場の場面」に変換することです。
「あなたの作業でこれが起きるなら、どこが一番危ないですか?」
こう聞くと、答えは正解探しではなく、
自分の経験になります。
沈黙を安全に待つための事前設計②「時間」を決める
沈黙が怖いのは講師が、
時間の基準を持っていない時です。
だから沈黙が起きるとすぐ埋めたくなります。
でも、沈黙を待つにはルールが必要です。
例えば、最初にこう伝えます。
「まず30秒考えてください」
「そのあと順番に一言ずつ出してください」
これだけで沈黙は不安ではなく準備時間になります。
沈黙を安全に待つための事前設計③「役割」を決める
グループワークが止まるのは、
責任が誰にもないからです。
だから、役割を先に作ります。
・発表者
・まとめ役
・時間係
さらに一番効くのは、全員が発言する設計です。
「一人一言だけでいいので、必ず言葉にしてください」
これがあるだけで、沈黙が起きても場は必ず動きます。
沈黙を安全に待つための事前設計④「出口」を用意する
講師が安心して待てるのは、
出口が決まっているからです。
出口とは、話が出ない時の次の一手です。
例えばこうです。
「では、隣の人と2人で一度話してください」
「紙に書いてから発表にしましょう」
「この中で一番多い作業はどれですか?」
出口が決まっていれば、沈黙は事故になりません。
沈黙を待てる講師は「場を壊さない」
沈黙が起きても、講師が慌てない。
講師が答えを急がない。
講師が話しすぎない。
この状態が作れると受講者は自分で考え始めます。
沈黙は失敗ではなく、理解が始まった合図になります。
伝わる講習は話術ではなく設計で決まります。

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