「蹴り飛ばせ」と、マニュアルには書けます。
しかし安全衛生担当として、私たちは知っています。
その判断が、現場で常に実行できるとは限らないことを。
感電者に触れるな。
ゴム底の靴で蹴って引き離せ。
理屈は正しい。教育でも繰り返し伝えています。
それでも、
突発的な事故の瞬間、
人は必ずしもマニュアル通りには動けません。
だから事故は、
「知識不足」ではなく、
判断を迫る構造そのものから生まれます。
マニュアルと教育は、最低条件。
しかし再発防止に必要なのは、
人の冷静さに依存しない安全設計です。
・通電状態に近づかなくて済む構造
・迷わず電源を遮断できる配置
・「考えなくても正解に近づく」動線と設備
完璧でなくていい。
今ある設備に、
一つでも「迷わない仕組み」を足すこと。
それが、
現場の行動を責めない安全であり、
安全衛生担当が果たす、本来の役割だと考えています。
安全は、
教育で「守らせる」ものではなく、
設計で「起こらなくする」もの。

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