工場の設備に触れたとき、
「ビリッ」とした違和感を
感じたことはありませんか。
それは、
漏電のサインです。
放置すれば、
感電事故につながります。
1.設備全体が「むき出しの電線」になる
電線や電気機器の絶縁が劣化すると、
本来流れない場所に
電気が漏れ出します。
機械の金属ケース。
配管やダクト。
濡れた床。
本来は
0ボルトであるべき場所に
電圧がかかります。
つまり、
設備全体が
「むき出しの電線」に
なっているのと同じです。
金属ケースに触れた瞬間、
あなたの体を通って
電気が地面へ流れます。
それが
「ビリッ」の正体です。
2.「ビリッ」は最終警告
「少しだから大丈夫」
「前からだから問題ない」
そう思っていませんか。
その「ビリッ」は、
絶縁が破壊される
最後の警告です。
漏電は、
突然起きるのではありません。
微弱な電流から始まり、
徐々に大きくなります。
条件が悪ければ、
そのまま体が硬直し、
離れられなくなります。
違和感を感じた時点で、
それは事故の一歩手前です。
3.感覚ではなく「数値」で管理する
防ぐために重要なのが、
定期的な絶縁抵抗測定です。
電気設備技術基準では、
対地電圧150V以下の場合、
絶縁抵抗値は
0.1MΩ以上と定められています。
基準値を下回った場合は、
すぐに使用を中止してください。
測定頻度は、
・使用頻度の高い設備は3ヶ月ごと
・屋外設備や高温多湿環境は毎月
・移動式電気機器は使用前
「変な音がする」
「ビリッとする」
そんな
人の五感に頼っていては、
手遅れになります。
4.「気づき」を「仕組み」に変える
異常を感じたら
迷わず責任者へ報告を。
あなたの「気づき」が、
仲間の命を守ります。
ただし、
それを
個人の善意に
頼ってはいけません。
必要なのは、
・「ビリッ」と感じたら必ず報告するルール
・報告先と連絡手段を明確にする
・報告を責めず、必ず測定につなげる
・結果を現場にフィードバックする
・改善状況を追跡し記録する
気づきを行動に変える仕組みが、
電気事故を防ぎます。
管理者は、
その報告を
歓迎する姿勢を
示してください。
報告されたら、
すぐに確認し、
すぐに対応する。
安全は、
たまたま気づいた人の
運の良さで守るものではありません。
気づきが
自然に集まり、
必ず対策につながる
構造で守るものです。

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