熱中症で倒れた人の多くが、
倒れる前にこう言っていました。
「まだ、大丈夫だと思っていた」
その判断が、
命を奪います。
1.「まだ大丈夫」は正常な判断ではない
初期症状は
見落としやすく、
気づいた時には
すでに体が限界を超えています。
頭痛・めまい・吐き気を感じたら、
それは黄色信号ではなく、
すでに赤信号です。
しかし、
本人は「まだ大丈夫」と
判断してしまいます。
なぜか。
それは
熱中症の初期段階で
すでに
判断力が低下しているからです。
体温が上がると、
脳への血流が減り、
前頭葉の機能が落ちます。
つまり、
「まだ大丈夫」という判断自体が、
正常ではないのです。
2.無理を美徳とする文化を変える
無理をしないことは、
サボりではありません。
自分と、
周りの仲間を守る
プロの行動です。
しかし多くの現場では、
・「みんな頑張っているのに」
・「自分だけ休むわけにはいかない」
・「弱音を吐いたら評価が下がる」
そんな空気が
無言の圧力となり、
人を無理させます。
あなたが倒れれば、
作業は止まり、
仲間が救護に走り、
工期は遅れます。
早めに休むことが、
結果として
現場を一番スムーズに動かします。
3.個人の判断を信じない仕組み
症状を感じたら
→作業停止
→上長へ報告
この流れを、
チーム全員で共有してください。
ただし、
「共有」だけでは
不十分です。
必要なのは、
個人の判断を介在させない
強制的な仕組みです。
例えば、
・頭痛・めまい・吐き気を感じたら即座に作業中止を義務化
・「大丈夫です」を信じず必ず休憩させる
・30分ごとの声かけで症状確認を標準化
・症状を報告した人を「よく言ってくれた」と評価
・本人の「続けたい」を受け入れない組織ルール
「自己申告に任せる」
では守れません。
判断力が落ちた人間に
「ちゃんと判断しろ」と
命じても無駄です。
4.報告を歓迎する組織文化
管理者が
最もやってはいけないのは、
症状を報告した人に
「もう少し頑張れないか」と
言うことです。
その一言が、
次から誰も報告しなくなる
最悪の前例を作ります。
報告されたら、
必ず
「よく言ってくれた」と
伝えてください。
そして、
すぐに休ませる。
本人が「大丈夫です」と言っても、
信じない。
「大丈夫」を
決めるのは本人ではなく、
組織です。
安全は、
個人の我慢ではなく
組織の仕組みで守るものです。
「まだ大丈夫」と思った時点で、
もう大丈夫ではありません。
その判断を、
個人に委ねてはいけません。

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